State of Decay: Year One Survival Edition[PC]
特徴
- 生き残ることを重視したオープンワールドなゾンビサバイバルゲーム
こんなコンセプトのゲームを待ってたわ。
私、ゾンビ映画好きなんだけど、やっぱりゾンビって倒すよりも、逃げる方がワクワクするのよね。で、映画見ながら「自分ならどう逃げる」とか「自分だったらどこに立て籠もるか」とか妄想して楽しむのよ。
このゲームはそんな妄想を実現したゲームね。
プレイヤーは比較的広めのオープンワールドな世界で、限られた物資を探しながら、仲間を見つけたり、時には別の生存者グループを援助・対立しながら、生き延びなくちゃいけないの。
生き延びる為には、まず「物資を使って拠点を作る」ことが必要よ。拠点には仲間になったNPC達も住むんだけど、仲間が増えれば食料だって必要だし、喧嘩も起こるし、落ち込む奴もいるしでとにかくトラブル続きよ。このあたりも映画っぽいわよね。
勿論サバイバル感を出すために色々な工夫がされてるわ。例えば「資源はリスポーンしない」し「壊れた車は二度と元には戻らない」の。だからアイテムは無駄遣いせず計画的に利用する必要があるの。
- 誰もが主人公となるゲーム
メインの主人公は一応いるんだけど、 ほとんどの仲間NPCとプレイキャラを切り替え出来るわ(ストーリーに大きく関わるNPCを除き)。で、各キャラクターにはそれぞれスタミナや戦闘力などのパラメータがあり、レベルを上げることが可能よ。この辺りは少しRPGっぽい要素ね。
- キャラは死ぬと二度と生き返らない
このゲームの大きな特徴の一つね。キャラクターが死ぬと、ゲーム中に生き返ることはないわ。それは拠点にいる仲間も、別のコミュニティの人間も、プレイヤーキャラが死んだ場合は別のNPCで再会となるのよね。このあたりのリアルさも素敵よ。
・タワーディフェンス要素なんてない
みんなも気を付けてね!私、購入する前にレビュー見てたんだけどTD要素が楽しいみたいに書いてる人が結構いたのよ。私はそれに釣られて買ったんだけど、そんなTD的に拠点を作り込む要素なんてまったく無いからね!ぶっちゃけこれがタワーディフェンスだったら敵が近寄って来るゲーム全部タワーディフェンスってレベルよ!ファック!
長所
- 建物にシームレスで入れる
ゲームはいくつかの街があるんだけど、そこにあるほぼすべての建物は侵入可能なの。建物の数も十や二十じゃなく、かなりの数があるし、お店や大型施設などバリエーションも豊富よ。更にどの建物もロードが無くシームレスに入れるの。このストレスフリー具合は凄いわよ。
- NPCとの共同プレイが楽しい
AIが良いのか、おかしな挙動をすることは少ないし、小さめの建物で引っかかることもなかったわ。戦闘時にはちゃんと助けになるし、引き連れてなくても呼べば来るし、かなり優秀よ。それに頻繁にNPC関連のミッションが起こるから常にやることが幾つもある感じで良かったわ。
短所
- 敵が近くに沸く
このゲームはゾンビが無限に湧くの。なんでアイテムは有限なのにゾンビは無限なのよ!
ってそれは別に良いんだけど、無限ゾンビのリスポーン地点がプレイヤーにかなり近いのよね。急に近くに現れる感じなんだけど、ほんとこの距離が近い、近すぎる。特に銃とか音が鳴るアイテムを使うと、いきなり大量に出て来るから興ざめよ。
- NPCが薄味
誰とでもプレイヤーキャラを交代出来ることのマイナス点ね。一人一人の個性がまったくないの。パラメータの所に性格項目があって色々と特徴を書いてるけど、実際はまったく関係ないわ。違うNPCでも全く同じ会話をすることが頻繁にあるわ。折角仲間が増えても、ほとんどのNPCの対応が同じで、クセのある人間ってのが居ないわ。キャラの性格のパターンがもっとあると良かったわね。
- 拠点建設も薄味
拠点建設が出来るって言っても、実際は拠点毎に用意された決められたスペースに施設を置くだけよ。通路や部屋割なんか決められないからね。しかもスペースも少なく、建てられる施設のバリエーションも少ないの。
- サバイバルも薄味
サバイバル要素もそんなにマッチしてなかったわね。と言うのも私自身、このゲームで資源の管理に苦労した記憶がないのよ。畑作って、適当に民家探してるだけで、それなりに物資は集まるわ。アイテムはリスポーンしないって言っても、色んな場所に資源が有り余るほどあるし。結局何度もエンディングを迎えた中でジリ貧になったことは一度も無かったわ。
総評
短所で何度も書いた通り全体を通して色んな部分が薄味だったわ。
拠点運営やサバイバル要素に私が望むほどのワクワク感が無かったし、ゾンビ世界で基地を作ってゾンビの襲撃に備えたい私にとってはもどかしい点が多かったわ 。とは言えレビューでは絶賛されてるし、私がズレてるだけのような気がするわ。プレイ前の期待値が高すぎたのかもね。
とは言え、開始から十数時間は素直に楽しく遊べたし、ブレイクダウンで何度も周回しなければ粗も気にならないと思うわ。
気になった人はセールの時に買ってみるとお得感があるはずよ。
点数60点